ジェイクールのスタッフ雑記

電王戦×トヨタ『リアル車将棋』の感想を書きますとも!

話題性があっただけに、早く記事にしたかったのですが、
気がつけば2月も終わりが見えてきたじゃないですか。

今更感全開ですが、見ていた時にメモは書いていたので、
書き起こして行くのです。

棋譜や会場の写真は公式なところにあると思いますので、そこらへんはそこらへんで。
そこらへんを見た後に本記事を読んで頂けたら幸いです。

会場は西武ドーム。あそこは密閉型ドームではなく脇が空いているため、
夏暑く、冬寒いという環境での対局となります。

フィールドに描かれた将棋盤は縦54mの横33.3m。
数字が微妙に違っても気にしない。

将棋駒となる各車両が、紹介と共に盤上に並んで行きます。
流石のイベントドライバーで、駒並べが終わった状態は美しかったですねえ。

対局者は羽生名人、豊島七段は。それぞれの王将カーに乗って登場。
両者はマイクで意気込みを一言ずつ。
まんま野球のアレなんで、マイクの声が球場に響く感じがいいですね。

豊島君が最後に「がんばりま~す」と緩い感じで言っていたのが可愛く、
豊島きゅんと呼ばれるにふさわしいマイクでした。

振り駒は盛大に車5台をクラッシュさせてくれるのかと思いましたが、そこは将棋駒で。

ここで振り駒を行う元プロ野球選手(ヤクルト)、古田の紹介が入りました。
ベンチの方向から古田が走ってきます。・・・セグウェイのようなモノに乗って。
これはトヨタ版セグウェイで『ウィングレット』と言うそうです。

シュールな光景ですねえ。こーゆーの好きです。
安全対策で古田はちゃんとヘルメットを装着しています。
振り駒の結果、豊島君が先手に。

持ち時間は4時間の切れ負け。
将棋は持ち時間が無くなっても、1手30秒か1分で指す棋戦がほとんどなので、
珍しいルールです。

指し手は車の移動時間も込みで、移動完了を宣言すると共に手番が移ります。
という事で、車のスムーズな移動も重要なのです。
なお、成りに関しては時間を止めて作業を行います。

駒が移動する際に、当然相手の車が邪魔になることがあります。
そこに関しては、それぞれのチームにドライバーが5人いるので、
邪魔になる車も動かす、というチームプレイで進めます。

実況席ではゲストの小藪さんが香川さん(女流王将)を将棋界のまゆゆと呼んでいます。
まあ、本人も意識してますよねえ、間違いなく。

盤面では、華々しく(車の動き的に)角交換に。
あれ、角が馬になってないぞ。と、ここでアナウンス。
「成り駒の準備をします」

成り駒をどーゆー形で表現するのか注目でしたが、脚立を持った人たちが走ってきます。
車の上に乗っている「角将」と書かれていたボードを・・・めくります!それだけ!

非常にローテクでした(笑

ここで両陣営のドライビングチームの紹介があったのですが、
豊島君陣営の監督さん、最後の掛け声を噛んじゃいました!

実況席には谷川会長が登場。出演予定は無かったそうですが、
気になって来ちゃったそうです。

ここでえりりんからフィールドリポート。
各対局者はそれぞれフィールドに設営された、戦場で大将がいるような囲いに屋根のついた場所で、
テーブル上の将棋盤で検討し、マイクで指し手を言う形で進行しています。

各対局者のテントの横には同様のテントがそれぞれ1つずつあり、
そこにドライビングチームと、補佐する棋士が待機し、車の移動をスムーズに進めるべく、
作戦会議を行うのです。

羽生さんを補佐する棋士は長岡君。豊島君を補佐する棋士は船江君。
どちらも適任でしょう。

えりりんによると、予想はしてしましたが、フィールドはかなり寒いようです。
両対局者のテントの中には対局者を囲むようにストーブが3台。
ちなみにストーブは『電王手君』で名を上げたデンソー製。

テントには、それぞれの対局者にちなんだ家紋チックな紋が入れられていて、
羽生さんは名前から羽をモチーフにしたもの、豊島君は中央に島があり、
囲うように豊を表現した稲穂がありました。

ドライバーは手番では無い時も運転席に座らなければ車の中で待機できるため、
次の手を予想して、戻るのか待機するのかなど、作戦室から指示がどんどん飛んでいます。
これだけ見ててもかなり面白いです。

ドライバーは駒の名前で言われるより車種の方が分かり易いため、
作戦検討用の大盤の駒にも車種名が書かれていて、指示は全て車種指定でした。
豊島陣営のトヨタテストドライバーチームは、特注のレーシングスーツを作るという力の入れよう。

アマチュア時代にトヨタ野球部だった古田によると、
トヨタ野球部のエンブレムがクラウンだったらしく、
それだけクラウンという車は特別なのだそうです。

羽生さん長考。
谷川会長は免許持っていないそうで、羽生さんは持っているけどほとんど運転していないぽいとか。
「新四段でも半分以下ではないか」という話で「棋士は感情的になるから乗れない面も」なんて話も。

「新社会人には86オススメ!」という話では、古田が「新人が86乗ってきたら荒れますw」と返し。

12時半で昼食休憩に。対局者はそれぞれの陣営テントで一緒に食べるみたいです。
羽生さんは早速チームメンバーと談笑していて楽しそうですね~。
カメラマン達がここぞとばかりにシャッターをパシャパシャ。

対する豊島君はまだ盤の前で考えていました。
5分程考えた後、隣のテントへ。他のチームスタッフと話を始めると、こちらも笑顔に。

昼食中には再びリポートがあり、対局者、補佐棋士、ドライバー達にインタビュー。
気温は5度だそうで、やはり寒いと。ドライバーは駒台に駒が行くと走る距離が大変なようですね。

羽生さん陣営の早稲田大学自動車クラブの監督さんは
「名人が指してるんで余裕しゃくしゃく」と本当に余裕な感じ。
各ドライバーは、今回出場している車の中でも、それぞれ乗りたい車があるそうで、
それが敵の駒だと「ランクル乗りたいから取り返して欲しいです!」など、実に面白いです。

それに対して羽生さんが「さっき聞いているから把握しています」と
言っているのが、さりげなくヤバイと思うんだ。
そこらへんも汲んで指して勝ちそうなのが、羽生さんって感じがしますよね。恐るべしっ。

「敵陣のハリアーに乗りたいから取ってほしい!」「終盤戦で!」
というやりとりも。

午後一のゲストには、なんとピスちゃん(ピストン西沢)が登場!
いつも会社で聴いているグルーブラインZでは全然触れていなかっただけに余計に驚き。

本人もレースする程の車好きなので、言われてみれば妥当なゲスト。
まさか、こんな形で動いてるピスちゃんを初めて見ることになるとはねえ。
本人も前に言ってたけど、確かに普通に喋るとトーン低め。

ピスちゃんは羽生さんの王将車である『初代クラウン』のエンジンを心配していて、
「定期的に動かしてやれよ~」とアドバイス。

昔は「いつかはクラウン」なんて言葉があったけど、
「霊柩車の7割はクラウンだよ」とピスちゃんらしいジョークも。

あ、午前中に将棋解説をしていた木村さんに触れ損ねた。いいか。
午後はバトンタッチして豊川さんが解説。マンモス!

ニコ生のコメントでは豊川さんが出たので代名詞でもある「マンモス!」という言葉がチラホラ。
これを見たピスちゃんが豊川さんの代名詞と知らなかった&誰もフォローしなかったがために、
「マンモス!」という言葉に対して「うれぴ~」と反応。

途中から喋り始めた豊川さんが、いつも通り「マンモス!」とやると、
すかさずピスちゃんが「うれぴ~」とそこでも被せてしまって、
見ている側としては「ああああ」と言うモドカシイ感じに(笑

そこにもう一人のゲスト、テリー伊藤さんが来ると、車トーク全開に。
進行も午後一は車寄りの人に変わっていたので、やや将棋アウェー。

羽生さんが揺れて考えているのは、確かに珍しいかも。
ここでトヨタのCM。日本版、アフリカ版、オーストラリア版があり、
全て同じ構成になっているそうです。並べての放送は見応えあります。

羽生さんがテーブルに両肘をついて両頬に手を当てて考えています。
いわゆる乙女ポーズ。チェスなどテーブルがある場合に見かけるそうです。
羽生さん、めっちゃ考えてる。

豊川さんが糸谷君を「クマのプーさん」と言っております~。
フィールドから外に出る方法が限られているようで、
トイレに行くと思われる羽生さんは、フィールドを歩いてベンチ裏へ。

思わず「ピッチャー羽生に代わりまして~」のノリですね(笑

実況席には糸谷竜王が登場。
その糸谷君曰く「普段の豊島君は毒舌!」だそうです。

3時半。ここでおやつ休憩のアナウンス。
羽生さんがキョロキョロしています。
おやつはウィングレットに乗った人が運んできました。

またまたシュールですねえ。ねじ込んできます。
昼食同様に対局者は各陣営のメンバーと一緒におやつタイム。

豊島陣営はショートケーキ。羽生陣営はモンブラン。
今回のおやつ協賛はブールミッシュさん。

「流石に竜王になったら無いのかな」と思っていたら、
余裕で糸谷君の食レポコーナーがありました。
実際にケーキを作ってみた事もあるそうな。

竜王になってからは、免状やら何やらで忙しく、
そこに取られる時間がかなり増えたと言っていましたね。

ここで盤上に『と金』が出来ると、演出が始まりました。
特定の3車種には成りの際に別の車が用意されているそうで、
特別仕様の車登場!どーん!

しかし、成り捨てだったので、すぐに取られるというオチ(笑
駒台に行くと当然「歩」に戻るので、またも入れ替わり。長いわw

今回の車で運転が難しい車、という話になると、
初代クラウンはシートベルトがレーシングカー仕様になっているそうで、
それの着脱が面倒で大変らしいそうです。

夕食休憩。羽生さんは、またもめっちゃ笑顔です。
香川さんのリポートが何故か挙動不審。
太地君が「団体戦の良さ」を語っています。

将棋解説に森内九段、佐藤九段が登場。
将棋を見る人には「今日はどんだけ豪華やねん!」という豪華さです。

ここで、羽生さんの6九銀に「ええ~」の声。
強烈な手が出て、早速大盤解説が始まりました。
そして、画面右下に微妙に見切れるウティ。

それを気にするウティ。余計に気になる(笑
2chでは、それっぽいAAが幾つか貼られてました。分かるw
これにはカメラがアップで対応。

AKBグループのどこ所属かは忘れましたが、伊藤かりんちゃんもゲストとして登場。
高梨臨ちゃんとは違って、この子は将棋で遊んでみましたってレベルかな。
でも、こーゆー完全に素人っぽい子に遊んでもらえるのが大事かもですよね。

銀成りでも車種チェンジが見られるという情報があった中で、ついに銀成りが成立。
って、銀の中でも車種違いらしい。なんという肩透かし。

最後のゲストはイケボこと、声優の岡本君が登場。
声優に将棋仲間が欲しいそうですが「強すぎるから」という理由で上手く行かないようです。

彼はガチもガチで、ほんとに強いですからねえ。
古田もかなり強いようなので、この二人の対局が見てみたいかも。

その岡本君が大盤解説に聞き手として入るも、
豊島君の「負けましたー」の声と共に、あっさり終局。94手。

終局直後の両対局者の表情は対照的で、そして印象的でした。
私見ですが、羽生さんは怒っていたように見えます。おこです。
豊島君は、へこんでいました。

対局は人間将棋のように全部の駒が1回ずつは動けるように指す、余興寄りの色になるかと思いきや、
「そんな配慮は要らないでしょ」とばかりに豊島君が角換わりから新手を出すという
タイトル戦さながらのガチンコモード。

中盤では羽生さんが苦しそうにしているシーンが幾度かあり、
形勢が悪いのかと思いましたが、局後のインタビューによると、
豊島君は夕食休憩前にミスがあったようで、最後は羽生さんの鋭い寄せが見事でした。

ただ、おそらく羽生さんは、お互いに最善手を指すことで、
終盤に車の動きとしても見せ場が出来るように考えていたのではないかな、
と見ていて、それが成されなかったために、羽生さんはおこ、豊島君はへこみだったのではと。

羽生さんの勝ったのに不満そうな表情には、思わず山崎コピペを思い出しました(笑

最後は豪華にも佐藤森内で大盤解説。これは見れない図ですよ!
豊島君の新手であり、秘策の3五歩は、これから研究課題になりそうとのこと。
森内さんは、しれっと「第一回」と言っていて、二回目以降の開催を煽っていましたっ。

以上、メモから起こした記事はおしまいです。
こうやって見ると、けっこう省かれていて、
「まだまだ面白いところがあったんだけどな~」という気持ちです。

トヨタの大仕掛けなCMがとても素敵だったり、
「車を買うっていうのは、車のある生活を買うってことのさ」と言っていたのが印象的だったり。
自分が車に詳しくないのがとても残念に思う楽しさでしたよっと。

盤上の車の流れを追った早回し映像は、効果がかかり素敵な感じになっていて、
車と人がオモチャのように見えます。これだけでも楽しめるでしょう。
「大人が本気で遊ぶと凄い」こんな企画をまた待ってますっ。

何かしらの形で参加出来たら、なお最高っ!

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