ジェイクールのスタッフ雑記

第64回NHK杯テレビ将棋トーナメントまとめ

今日から第65回が開幕ということで、今更感全開にはなりますが、
まずは前期のまとめと行きましょう。

それ以前に「決勝の記事書いてじゃん!」という話もあるのですが、
こちらはカットで。メモはしてありますけど、時間の関係でカットなのです。

準決勝の『森内vs深浦』戦が名局すぎたせいか、前日の電王戦のせいか、
他棋戦の対戦成績紹介で今期の優勝者を知ってしまっていたせいなのか。
どうも、見ていても入り込めないというか、気分が乗らなかったのも正直なところ。

まあ、それはそれでということで。
今期、観た中で面白かった対局をピックアップするコーナーの始まり。

【今期一番の名局!】
NHK杯『深浦康市 九段vs森内俊之 九段』これぞ名局!好手妙手の連続から飛び出た驚愕の一手

これは文句なしでしょう。一戦を通して白熱した内容で、
終盤に見せた森内さんの神がかり的な綱渡りの受けと、
「盤上で何が起きても、まだ勝負は終わっていない」とばかりに、
自分の頬を叩いて鼓舞する深浦さんの姿など、見所満載の名局。

【本格派の捻り合い!】
NHK杯『橋本崇載 八段vs郷田真隆 NHK杯』ハッシーの棋士人生を懸けた戦いがここに!

準決勝での二歩や、その時の行方八段とのそれぞれの表情、
対局前インタビューVTRなど、今期も話題を振りまいてくれたハッシー。
盤外で話題になることが多いですが、将棋の内容も素晴らしいのです。
という訳で、特に見応えのあった『対郷田』戦を紹介。

【ドラマチック!】
NHK杯『渡辺明 二冠vs佐々木勇気 五段』超激戦!二転三転のドラマは名局賞級!

ハッシーが敢闘賞なら、佐々木君は新人賞といったところでしょうか。
続々と凄い若手棋士が出てくる中、その中でも異彩を放っている棋士で、
タイトル戦などで長い考慮の末に指すような手を、早指しでポンと指してしまう超感覚の持ち主。

最近は「羽生マジック」という言葉もあまり聞かなくなりましたが、
マジックの継承者と言える、何がでるか分からない楽しさがあります。
紹介局は、やはり『対渡辺』戦でしょう。
中盤の捻り合いも見応え抜群の凄いものでしたが、終盤はドラマチックの一言。

【駆け引きを楽しむ!】
NHK杯『菅井竜也 五段vs丸山忠久 九段』これぞ捻り合い!見応え抜群の攻防は終局まで

この局は序盤から駆け引きが激しく、最初から最後まで捻り合いという
とても見応えのある一局でした。

【負けたけど!】
NHK杯『木村一基 八段vs森内俊之 竜王』木村将棋全開!受け師の本領発揮も勝負の一手を踏み込めず

サッカーでも名シーンとして挙げられるプレイと言うのは、
結果がゴールに繋がっているものがほとんどで、
「ゴールには繋がらなかったけど、良いプレイだったんだけどな」
というのがよくあります。

本局もそんな内容で『千駄ヶ谷の受け師』の異名にふさわしい、
木村さんの代表局になるような素晴らしい内容でしたが、
惜しくも最後の詰み手順を指せず。というものでした。
木村さんの受けを堪能したい人にオススメ。

最後に:
今期は局の内容に関係なく、観た将棋の9割ぐらいを記事にしましたが、
来期は面白かった局のみ記事にして、書かなかった週は他のネタを書く。
という方向で考えています。
そんな感じで、これからも将棋の面白さを少しでも共有出来たら嬉しい限り。