ジェイクールのスタッフ雑記

【ブンデスリーガ 第17節】ケルンvsドルトムントの感想+

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じゃあ、ドルトムントの話をしようか。
今季はキックオフの時間が悪い時以外はチェックしていて、今節はケルン戦です。
ウィンターブレイクを前に、見事勝利で締められるか。

今週は木曜日にカップ戦のポカールがあっただけに、
今節の試合は、いつも通り日曜日かと思っていたら、土曜日とは厳しい日程ですなあ。
という訳では、トゥヘル監督は、大きくターンオーバーを採用。

左サイドバックにパク・チュホ、右サイドバックにギンター、
左のインサイドハーフに香川、前目の左には久々にホフマンが入っています。

スタメンで出場の機会が増えたカストロも、カップ戦などの活躍から
チャンスを得たので、ここは各選手アピールしたいところ。

途中出場でゴールにアシストと結果を出している香川に関しては、
カストロが出るようになって、消去法でベンチスタートになっている印象ですね。

ロイスを外して、香川を入れる布陣を見たいところもありますが、
ロイスとフンメルスは、理由なくスタメンを外せる選手では無いのでしょう。
香川とカストロが絡む形をもっと見たいんですけどね~。

試合は、いつもと違って落ち着いたボール回しをするドルトムントと、
まずは守備から入る形が見えるケルンといった序盤。
ドルトムントは誰が決定的な仕事をするのか注目です。

しかし、攻めてはいるものの、人数の揃っている守備に苦戦。
ケルンの攻撃は厚みがなく、ドルトムントも守れています。

そんな中、先制点はドルトムント。
ムヒタリアンが蹴った左CKがソラクテスにドンピシャリ。
ヘディングで貴重な1点が入りました。

これで気持ちが楽になったのか、ドルトムントは攻撃が少しずつ良くなっているように。
ただ、ケルンも失点したので、攻撃に出てくる場面が増えてきました。

ケルンの攻撃は右からの形がほとんどで、チュホ、香川の左サイドは守備面では苦しいか。
チュホのエリア内で止めたプレイは、審判によっては笛を吹かれてもおかしくなかったですね。
攻撃面では良いところもあっただけに、守備面のレベルアップに期待です。

お互いに攻め合うも決定的な形がないまま、前半終了。
ドルトムントとしては、先制して、守れてはいるけど、
チャンスも作れていない、という状況をどう見るか。

トゥヘル監督が動きます。後半頭からチュホを下げてシュメルツァー。
更にフンメルスを下げて、ベンダーを投入します。DFの2枚替え。

見ての通り、弱点を補うディフェンシブな采配となりました。
交代枠が残り1しかないだけに、攻撃面が改善されなかった時や、
失点した場合に大丈夫なのか、という不安が大きいですねえ。

ベンチに誰か入っているか把握してないですけど、
おそらく、ホフマンに代わって、好調なラモスか、
チャンスメイク出来るカストロが入る展開になるのではないでしょうか。

守備的な交代もあってか、後半はドルトムントが受け身になる展開となり、
ケルンのシュート数が増えていきます。

前半ポゼッションしていたドルトムントはどこへやら、
カウンター主体の攻撃は、前半同様に決定的な形にならず。

そんな中、ドルトムントにチャンスがきます。
右サイドから絞っていたギンターが得意の形でクロス。
これを香川が下がりながらもフリーでヘディングシュート。

今季はヘディングで1点決めていただけに
「再現なるか」という所でしたが、非常に残念なシュートで枠外へ。
決まったらファインゴールでしたけど、難しかったかな。

攻められてはいるものの失点はしていない。
でも追加点も奪えていない。
トゥヘル監督はホフマンを下げて、ラモス投入を決断します。

見ている側としては、典型的な「やらせそうな展開」なんですけどねえ。
ドルトムントは基本的に守れるチームじゃないので、
守れないチームが守りに行くという、何度見たか分からないダメなパターンのような。

積極的な守備や、老獪な守備からカウンターが出来るならチームなら良いですが、
ドルトムントのようなチームは、受け身の守備でサンドバックになるだけなので、
普通にやってた方が良いんじゃないか、という自滅型に見えます。

それでも耐えていたドルトムントでしたが、ここでミスが出ます。
キーパーのビュルキが不用意なパスを出して、これを相手がカット。
そのまま一気に持ち込まれてシュートはゴールへ。

結果的にこの形でしたが、ケルンは良い形でのシュートも増えていたので、
時間の問題だったようにも思えます。
交代前だったら、カストロを入れていたのではないでしょうか。

ヴォルフスブルグ戦のように苦しいゲームでも勝ってきたドルトムントは、
勝ち越しを狙いところでしたが、いつものようなグイグイと攻め込むような形にならず。
連戦の疲労などもあると思いますが、今日は全然機能していないですね。

試合は終盤に動きます。
ケルンが中盤でヘディングしたボールが、そのままディフェンス裏へのスルーパスとなり、
これをモデストが一瞬の抜け出しで、シュート一閃。鮮やかな逆転の決勝点となりました。

最後の山場もなく試合は終了。
流石にこの試合に関しては、ターンオーバー加減から采配まで、
「どうだったのかな」という疑問符が残りました。

「負けるにしてもなあ」と言った感じです。
途中でも書きましたが、自滅した印象ですね。
うーん、残念です。

良かった点を挙げると、ホフマンのドリブルが割と良かったのと、
相変わらずギンターが右の形も良かったので、ピスチェクと両方使いたいぐらいですね。

香川に関しては全く存在感が出せず、とても残念でした。
こーゆー試合でこそ、香川の良さを前面に出して欲しかったのですが、
今日のパフォーマンスだと、途中出場で使う形が正しいように見えちゃいますね。

ホフマンぐらい積極的にやって欲しかったなあ。
途中出場の時みたいに「決定的な仕事をしてやるぞ」という
前へ前へと行く姿勢が見れなかったのは寂し限り。

トップフォームを模索しているトゥヘル監督なので、
ウィンターブレイク明けのスタメンと、どんなサッカーをやるか楽しみに。
攻撃面は、まだまだ良くなると思うので期待です。

守備面に関しては、たぶん無理ですね(笑
元ガンバ監督の西野さんより守備を構築できない監督な気がします。
それで良いと思うんだ。

出来ればバイエルンと勝ち点差5のまま行ければ面白かったんですけどねえ。
そこはまた、シーズン後半にドラマがあるのを待ちましょう。

カストロのプレイ観たかったなあ。。。